弓ヶ浜水産 ニッスイグループ

活〆境港サーモン

当社の主力商品である「活〆境港サーモン」こと、境港サーモンは多くの方々から高い評価を得ています。 ここでは、その生産サイクルや独自の給餌システムをご紹介致します。

弓ヶ浜水産境港活〆サーモン

境港サーモンとは

境サーモン.jpg 一般的に、銀ザケは身が柔らかく刺身に向かないといわれておりますが、「境港サーモン」は破断強度が他社製の銀ザケに比べ約2倍あり、 身がしっかりしているため、歯ごたえが十分にあります。
 
そのため、刺身で食べても美味しいと高い評価を得ております。

生産サイクル

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原料処理

水揚げされ、搬入された原魚を状態を目視でチェックしながら鱗(うろこ)取り機に入れ脱鱗
ヘッドカッターに乗せて頭を落とし、カッターマシン(開腹内臓除去機)で腹部を切り、内臓を除去、メフン(腎臓)をブラシで掻き出します。
その後エア式カッターでヒレを取り、魚体の内外を水で洗浄して、カッターで尾ビレを落としたら、コンベヤーに乗せてフィレマシンに送り、原魚を3枚におろします。

その後、回転する台座の上に乗せられた原魚は、上下左右 4 枚の刃で中骨部分を残して切り込みを入れられ、中骨と肉が切り離され、生食フィレに加工されます。

生食加工室

フィレの身色、肉質を目視で確認します。
骨などの異物が付着していた場合は取り除きます。

包装室

深絞り包装機にて脱気包装します。
脱気包装されたフィレは金属検出器を通して金属類の混入がないかチェックされます。

梱包室

発泡スチロール箱に箱詰めし、重量を量ってそのデータを印字。
箱の中に定量の氷を入れ、蓋をします。
箱に届け先シールを貼り、届け先と重量をスキャンして、データを集計します。

給餌システム

給餌システム.jpg 給餌では独自の自動給餌システム「ニッスイAqualingual」(特許第5324997号)を開発しました。
これは、生け簀内に設置した食欲センサーや水中カメラ、溶存酸素・水温センサーから情報や画像をインターネット上で確認でき、パソコンやスマートフォンなどでリアルタ イムにチェックできる自動給餌と自発摂餌給餌を組み合わせた独自のシステムとなっています。
 

魚が疑似餌を引っ張った回数により食欲を測るセンサーを組み込むことで、適量で無駄のない給餌管理ができるようになり、すくすくと魚が育ち、環境面でも汚染を抑えることが可能になりました。
3日分の餌を蓄えることで、荒波で船を出せない日でも給餌できるようになり、スタッフの安全確保にも役立っています。

給餌システム解説.jpg

活〆処理

「境港サーモン」の生食用加工は、夜明け頃に開始され、海上の出荷用生け簀から生きた銀ザケを工場敷地内の水揚げ場まで、フィッシュポンプで海水とともにダイレクトに送ります。
水揚げ後は直ちに1尾ずつ活〆し、脱血させることで生臭さをなくします。
この活〆方法は三陸で培ったノウハウで、活〆するかしないかで品質に大きな差が出るほど重要な処理となっています。
また、フィッシュポンプを使うことで、従来の水揚げ方法よりも魚にかかるストレスを減らすことができ、より元気な状態で活〆できるようになりました。

生産場所

生産加工場所.jpg 弓ヶ浜水産では美保湾の養殖場で、現在生け簀14基に銀ザケ約70万尾を養殖しています。
日本海の速い潮流、荒波という環境で育った銀ザケは運動量が多く、脂が適度に乗り、身が締まっています。
また三陸より低水温期が短いため、餌の食いつきが良く、成長が早いこともあり、三陸では4月下旬から出荷していたのが、約1カ月早い3月下旬には本格出荷できるようになりました。
地元では冬と夏の端境期に水揚げされる養殖銀ザケを新たな名産に期待する向きも多く、こうした地元の期待に応えて、ニッスイでは境港の養殖銀ザケを「境港サーモン」の名称で売り出すことにしました。

採用情報
共和水産株式会社 共和産業株式会社 ニッスイ 山津水産株式会社
弓ヶ浜水産
〒684-0046 鳥取県境港市竹内団地205
TEL:0859-30-2721 FAX:0859-30-2731